夏でも手足が冷たい。以前は冬でもはだしだったのにとても無理。多くの女性が抱えている冷えの症状。今回はこの冷え症状について調べてみました。
女性の冷え性と冷え症
多くの女性が抱えている冷えの問題、2つの考え方があります。
手足は冷たく感じるが、検査でも異常がなく、病気だと考えない西洋医学的な考えの冷え性。
体の機能や働きに問題があると手足が冷たくなると考え、冷えを病気として捉える東洋的医学的考えの冷え症。
今回は東洋的考えに基づく冷え症ついて説明していきます。
冷え症の原因は?
冷え症は季節に関係なく発生するもので、毎日の生活習慣が影響します。
- 運動不足➡血流が悪くなり筋肉量が下がり、体温が下がる。
- ストレス➡自律神経が乱れ、交換神経のみが働き、血流が悪くなり、筋肉が硬直し、熱量が低下する
- 食生活の乱れ➡偏った食事によってエネルギー源が不足、早食いや噛む回数が少ないと冷え症が促進される
- 喫煙➡ニコチンによる血管収縮、基礎代謝が低下し冷えに繋がる。
冷え症は体内の血流が悪くなり、体の隅々に行き渡らない事で、体が冷えてきてしまいます。
冷え症の種類
冷え症には4つのタイプがあります。
- 全身型➡体全体が冷えるタイプ。自律神経の異常、基礎代謝の低下が原因、高齢者や若者に多く、疲労感や倦怠感、食欲が無くなり、気力低下などの症状
- 内蔵型(隠れ冷え症)➡手足は温かいが、体の中心(内臓)が冷えるタイプ。内臓機能の低下、胃腸が弱く、筋肉の少ない方に多く見られます。
- 四肢末端型➡手足などの末端が冷えるタイプ。筋力不足、無理なダイエットなどから発生し、しもやけや肌荒れ、月経トラブルも齎す。
- 下半身型➡腰から下が冷えるタイプ。長時間座っている、運動不足が齎す下半身の筋肉の衰えが原因。
冷え症対策、改善
冷え症を緩和させるためには、まず血行を良くするために体を温める事。そして筋肉をつける事が大切です。どのような方法で改善が図れるでしょうか。
- 運動➡筋肉が付く運動をする。簡単にできる全身運動はウォーキングですが、ただ歩くのではなく、腕を振り、胸や背中の筋肉を動かすようにしましょう。
- 食生活➡食べる事で自律神経のバランスを整えるため、食生活の改善は必要です。筋肉の基になるたんぱく質、熱量のエネルギーになる糖質をバランスよく取る事です。
- 入浴➡寝る1時間前くらいまでにぬるめのお湯(38-40度位)で10-20分ゆっくり全身をつかる様にして、体の芯まで温めます。ぬるめのお湯は交感神経に働きかけ、リラックスしストレスを発散させます。
冷え症は女性の病気の様に考えられますが、男性の冷え性ももちろん考えられます。加齢によって筋肉の低下や内臓臓器の老化によって出てきます。
また冷え症は、血管の老化が齎す動脈硬化からも起きます。動脈硬化は血管が硬くなりコレステロールが溜まり、血流が減少するためです。
年齢だからと諦めずに、運動と食べるものに気を付け、体をゆっくりと温めしっかり睡眠をとりましょう。また冷え症には動脈硬化や脳梗塞などの病気のサインの場合もあります。対策を心がけ改善があまり見られないようであれば、病院に行ってみるのもいいですね。